ある仕事が終わった後の会話…
課長「すばらしい」
部長「この仕事は君にしかできなかった」
別部署の部長「ここまでのものは過去に見たことがない」
部長「次回もよろしく頼む」
ワイ「二度とやりません」
本部長「本当によくここまで仕上げた。大変だっただろう。労いの意味を込めて今日は飲みに行こう」
ワイ「疲れたんで帰ります」
ある仕事が一区切りついたとき、自部署他部署の課長・部長、さらにはその上の本部長達にまで、めちゃくちゃ褒められた。
そして次も頼む、とその後何度も言われたが、二度とやらない、と断固拒絶した。
それでもクビにはならない。
会社員でも多少の選択の自由はあるものだ。
ちなみになぜその仕事を二度とやりたくないかというと、大変な割にあまり価値を見出せなかったからだ。
事業立ち上げを社内で承認してもらうために、あれやこれやとデータを集めたり理論構築したりして100ページ程度の資料を作る。
そして関係各所に説明し、指摘されたことに対して反論するか修正するかを繰り返す。
最後に本部長クラス数名と部長以下数十名の前で説明して承認をとる、というものだ。
これだけ聞けばそれなりに重要な仕事に思えるかもしれないが、実際には事業を立ち上げるための本質的な仕事ではなく、社内の関係各所に理解してもらうためだけの活動だった。
1つの資料を仕上げるために、協力してくれない現場担当と監査担当たちから私一人が責められまくる。
つまるところ単なる社内調整である。
通常こういうのは上司の仕事だが、上司が面倒がったので私が犠牲になったのだった。