意識中くらい系パンダ〜会社を使い倒すゆる社員〜

会社の使いこなし方を模索するゆるい会社員。会社を使い倒す話と雑談ネタ。

会社に金を使わせれば使わせるほど人材としての価値が高くなる【会社を使い倒す話】

 

必ずしも終身雇用が保証されなくなった今、会社に散々都合よく働かされたあげくリストラされる、ということは常に起こりうる。

 

だが会社に使い捨てされるのを恐れて過ごすのではなく、こっちが会社を使い捨てるんだ、くらいの気持ちでいたいものだ。

 

会社の持つ資産・人材・ブランドや、会社員としての信用・安定・福利厚生などを使いこなして最大限に自分も得をするように動きたい。

 

そこで今日は「会社に金を使わせれば使わせるほど人材価値が上がる説」を唱えたい。

 

身につけさせるためのコストが大きく需要もある能力は価値が高い

 

いくら企業から需要のある能力でも、誰でも簡単に身につけられる能力であればあまり価値が高いとは認識されない。

 

一方、世の中のほとんどの人ができないことでも、世の中から求められていない能力では価値が高いとは言えない。

(例えば鼻から牛乳を出せる能力とかは今更需要ないので価値が高くない)

 

需要が高く、かつ、他の人にはできない、そんな能力は価値が高くなる。

なお、ここでの「価値が高い能力」というのは、それがあればいつでも雇ってもらえる能力、(企業または一般顧客から)高い対価を支払ってもらえる能力、といった意味で使っている。

 

100%生まれつきの特性によるものを除き、一般的には他の人ではできない能力を身につけるには時間的・金銭的なコストをかける必要がある。

 

時間的なものは個人の努力によっても稼ぐことができる場合もあるが、金銭的コストを多量にかけることは通常難しい。

 

そこで、会社からお金をかけてもらって経験を積み、能力を磨こうという発想が出てくる。

 

お金をかけてもらって能力を磨くというのは、色々なパターンがあるが、例えば社員研修のようなもののことだけではない。

もちろん、社費留学や資格取得の費用を出してもらうというように能力開発のために直接的にお金を使ってもらうことも人材としての価値を上げる。

だが、それだけでなく、単純にお金を使って仕事をすること自体もその人が持つ経験の価値を上げる場合がある。

 

何億円で仕事を外注して目的を達成させたり、何十億の開発費を使って製品を完成させたり、何百億で事業を買収したり、というのは、通常は経験できる機会が少ない。

 

場合によってはそういったことをしていたという経験自体を高く評価されることもあり得る。

 

なぜなら、それと同等の経験を他の人に積ませようとすればコストがかかるからだ。

 

企業からすると、他の人にコストをかけて育てるより、特別高い給料を払ってでもすでに経験・能力を持った人を雇いたい、ということは起こりうる。

 

これはある意味ではズルいやり方だ。

仕事として大金を使うのはプレッシャーもあり意外と大変だが、お金を使える立場にないと経験できないことだからだ。

 

元々大金持ちの家に育ったのに景気悪化で父親が破産して貧乏になった人が、金持ち時代に高価な物にたくさん触れていたがために物の価値を見極める優れたセンスを持ち、そのセンスを活かして自分の力で再度金持ちになった、という人の話をたまにテレビでやっている。

 

これも「高い値段がつくもの」に囲まれて過ごすような金持ちだったから身につけることができた能力だ。

この人は子供時代に特別意識してそのための努力をした訳ではなかったはずで、一般庶民と異なる特殊な環境がこの人を育てたことになる。

庶民が頑張ってもなかなかこの能力を体得するのは難しい。

 

会社にお金を使わせて仕事をするということにも同じことが言える。

どんどんお金を使わせることで、他の人にはなかなかできない経験を蓄積できるのだ。

 

 

金をかけて育てた人材ほど手放すのが惜しくなる

 

男女どちらの場合でも大金を貢いだ相手にあっさり裏切られたら損した気持ちになるはずだ。

せっかくここまでお金をかけたのにリターンを受け取るまでは手放したくない、と思うかもしれない。

 

これは人事担当でも同じはずだ。

せっかくコストをかけて採用した新入社員がすぐにやめてしまわないようにするためにはどうすれば良いかというのは人事の悩みの定番の一つだが、これと似ている。

 

入社後にコストをかけて何年も育てたのに、ようやく貴重な人材に育ったと思ったらやめてしまった、ということになれば、「ちょっと待ってくれ」となるだろう。

 

人事だけでなく、管理職も通常人材育成の義務を持つ。

良い人材を育てたとなれば、それだけ評価も上がる。

一方、せっかく大事に育てた部下がやめてしまうとなれば、今までのコストが無駄になったということで上司の評価も下がる。

 

つまり、金をかければかけるほど、会社側にとってやめてもらっては困る社員になっていく。

 

ちなみに、最初に貢ぐ人の例え話をしたが、仕事ではなく、プライベートで他人からお金をもらうのは私としてはあまりオススメしない。

 

一方的にお金をもらうというのは不公平な関係性だ。

お金をあげる側からすれば、表面上は良いと言っていても、お金を貰わなくても付き合ってくれる相手に比べたら、お金を貰い続ける人間はどう考えても理不尽な相手だ。

お金をかける度に必ず相手を少しだけ嫌いになっている。

いつかお金をあげている側が冷静になったとき、損切りされるだろう。

損切りどころか復讐される可能性すらある。

もちろん直接現金をもらう場合だけでなく、何かを買ってもらい続けるのもほとんど同じだ。

 

 

会社に金を使わせ過ぎて損切りされないためには会社のためになる理由を作る

 

では会社にもいつか損切りされるのではないかというと、必ずしもそうではない。(もちろん損切りされる可能性はある)

 

金を出すか出さないか決めるのは上司、人事、経理などだとしても、実際のお金は彼ら個人の懐からではなく、会社や部門として持っている予算から出す。

だから個人からお金をもらい続けるのと比べたら恨みが少ない。

 

だからといって会社の正常な運営を継続するためにタダでお金をあげ続ける訳にはいかない。

先程のプライベートで貢ぐ話とは異なり、会社の利益になるからこそお金を使わせるのだ。

常にその正当性を主張していく必要がある。

 

そしてその主張を認めてもらうためには、普段からこの人にお金を使わせる価値があると思われるようにしておく必要がある。

 

誰でもその信頼を最初から持っている訳ではない。

だが、もし今その信頼がなくてなかなかお金を使わせてもらえないのであれば、ちょっとしたことからやれば良いのだ。

例えば、少しだけ費用をかけて何かを効率化したとか、少しだけ費用をかけたけど結果として全体のコストを下げたとか、そんなことでいい。

 

そういうことを繰り返していると、上司からすれば毎回精査して承認するのが大変なので、もう任せるから勝手にしてくれ、という状態になってくる。(もちろん不正は論外)

会社の利益にもなるようにすることを忘れないようにしつつ、いつのまにか使う金額を上げていけばいい。

 

会社に使われるだけではなく、自分のために会社を使いこなそう。